アルギン酸Na(ナトリウム)は、昆布やワカメなどの海藻から得られる天然保湿成分のことで食物繊維の一種です。水に溶けるとヌルヌルとした感じの、あの成分がアルギン酸Naなんです。このヌルヌルが、ローションなどの使い心地を調整する粘性としても使われたりしています。
アルギン酸Naは、毛穴の奥の汚れまで吸着してくれる働きがあり、同時に肌の新陳代謝を高める役割も兼ねていますので、洗顔料としても欠かせない存在です。
また、マッサージクリームに使用した場合には、粘性がマッサージの摩擦から肌を守ってくれるだけでなく、マッサージ効果を高めてくれる働きもします。最近注目を浴びているのは、その保湿性の高さから、アンチエイジングケアとして化粧品に応用されている点です。
このように、ローションをはじめ洗顔料や乳液、石けん、パック、ファンデーションやシャンプーにまで、幅広く使われています。
アルギン酸Naは、冷水でも温水でもよく溶ける性質があることと、その粘性から食品にも幅広く使われています。たとえば、アイスクリームの安定剤やタレやソースの増粘剤、麺やパンの物性改良材などにも応用されています。天然海藻由来ですから、BSEや遺伝子組み換え、残留農薬などの影響もなく安全な成分です。
また、天然の食物繊維でもあるため便秘の改善や、低分子化されたものは、コレステロールの対外排出効果があるとして、あの“トクホ”と呼ばれる特定保険用食品としても実用化されています。このように、アルギン酸Naは化粧品だけでなく多方面で使われています。
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